A Day In The Life+Love Me Do

Beatlesを語るコーナー! 今回もお気に入りの曲をネタに、思うままに語ってみたい。今回は「A Day In The Life」と「Love Me Do」を取り上げてみる。

まずは「 A Day In The Life」



ひとつ種明かしをすると、このBeatlesのコーナーを作成するにあたり、二冊の本を参考にしている。ひとつは歌詞の訳本、もうひとつはJohn Robertsonというジャーナリストの、ややキッチュな解説本である。このRobertsonさんが最大級の賛辞を贈っているのが、この曲なのだ。辛口なこの人にしては、かなり意外なほどの褒め方。では、まるちょうの評価は?


「好きでたまらない」という曲ではないけど、しっかり調べて何度も聴き込むうちに、その奥深さに唸らざるを得ない。そんな感じ。要するに、すごく念入りに構成された作品なのだ。大まかに言うと「ゆめ→うつつ→ゆめ」という順序。フェイズが変化する合間にオーケストラの螺旋階段のような「襲撃」がある。日常と非日常が微妙な塩梅で混じり合っていて、リスナーの心をざわつかせる。

I’d love to turn you on
結局この言葉に尽きるんじゃないかと。「君たちをturn onしてやりたい」・・turn onというのは要するにスイッチを入れるということ。「覚醒させる」とか「刺激する」とか「興奮させる」という訳も可能だろう。「リスナーの心のスイッチをオンにする」というのが、隠されたコンセプトだと思う。これって、芸術一般において普遍的な姿勢だと思うんだけど。崇高な印象を残して終わるこの作品は、ややドラッグの影響もあると思うけど、優れていると思う。

ジャズの洒落たカヴァーを紹介する。



Wes Montgomeryにより、かなり忠実に再現してある。ジャズギターの巨人Wesの、この楽曲に対するレスペクトが垣間みれる。

次に「Love Me Do」



これ、何となく聴いている分には割とよい楽曲である。しかし歌詞を調べてみると「深さ」というものは全くない。「お願いだから、愛してくれ」それだけ。まるちょう的には、愛は与えるものです。「愛をくれ」というのは、青すぎる。Beatlesの一番初期の頃の楽曲だから、仕方ないのかもしれない。でもまぁ、誰でも「青い時期」を通ってきたのだ。この曲を疎外するのは、ちょっと可哀想かも。メロディーはなかなかよいし、ハーモニカも効果的に挿入されている。深く考えずに聴き流しましょう(笑)。

以上、またまたBeatlesについて独断と偏見で語ってみました。