女性的、男性的(3)

「女性的、男性的」の三回目、ラストです。前回において「独断と偏見」という言い方をしたけど、違う言い方をすれば「直観」に基づいている。右脳で発想して、左脳で確かめる・・そんな工程で産み出されたのが、各々の項目であります。読者の皆さんに少しでも楽しんでいただければ、と思う次第です。では行ってみよう!


女性的男性的
#1神秘主義論理主義
#2神話
#3逃避玉砕
#4演技
#5ツッコミボケ
#6偏愛博愛
#7どっちかどっちも
#8洗練粗野
#9まどろみめざめ
#10最先端古典
#11戦略無策
まずは#2。井戸端会議で流れる「噂」というのは、基本的に女性的と考える。そういう意味では、週刊誌なんかは全て女性的。哲学者三木清いわく「噂は永続するにしたがって神話に変わっていく」と。まるちょう的に言うと、噂を蒸留あるいは深化したものが神話だろうと思う。そうして生き残った「神話」が歴史を形成するのだ。

次に#3。逃避も玉砕もあまりよい印象ではないけど、生きていくためにはどちらも必要です。一番重要なのは、バランス感覚なんだろうな。明らかなのは、どちらも行き過ぎると命に関わります。ご用心を。

次に#4。女性は大体において俳優である。そして、その演技が絶妙であればあるほど、男性は惹かれてしまう。男性は「素」としたけど、年を重ねるにつれ、俳優たらざるを得ない部分はあるかと思う。しかし、それはあくまでも「無理をしている」のだと理解している。男たるもの「素」が一番自然でよいのだ。

次に#5。具体例で言えば「宮川大助・花子」に尽きる。・・念のためWikiで調べたら、逆の役割だそうだ。ふうむ。俺自身がボケか(爆)。

次に#6。これ、わりと気に入っているんだけど、どうよ? 女性は全てに順位をつけたがる。だから、おしなべて平均的に愛することは出来ない。男性は、可能な限り「公平性」を重んじる。本当の男なら、この公平性が破綻した時は心深く傷つくはずだ。公平性が破綻して喜ぶのは女性的と考える。ま、公平な愛なんてあるはずないんだけどね。神様以外には。

次に#7。二者択一で、判断が速いのが女性。優柔不断なのが男性。これは上記の「公平性」にも絡んでくる。男性はどちらか一方を失格にする決断が出来ないわけ。女性はそのへん残酷だから、すぐに一方を切ってしまう。しかし、物事はそれで前に進むわけだから、それはそれでいいんだけどね。

次に#10。流行を追うのは女性。古きを温めるのが男性。どちらがよいというものではないけど、どちらかに偏ると辛いだろう。最先端というのは、とてもきらびやかでワクワクするポジションだけど、反面疲れる。そういう意味では「温故知新」は、比べることが少なくて楽です。ただ、地味ですが。

最後に#11。戦国武将の魂の核心が女性的と思うのは私だけ?(笑) 究極的に言うと「相手を殺す」というのは、女性的だという認識です。ストラテジーというのは、そのために綿密に計画を練ることだ。対して男性的なのは、何もしないこと。無為自然よろしく、茫洋と生きるのが男性的と考える。だから、危機管理ができるのは女性的な姿勢、何かあってあたふたするのは男性だろうと思う。

最後にひとこと。現代は女性が男性化して、男性が女性化する時代。しかし、総体的な流れとしては女性化していると思う。一人の男性として理想的だと思うのは「男性のよさを失わず、女性的なよさを取り入れる」というスタイル。そんな風に生きることができたら、素敵なんだけどなぁ。そう思いませんか?(笑)