「村上さんのQ&A」のコーナー!今回も「そうだ、村上さんに聞いてみよう」から、質疑応答を抜粋して考察してみる。
<質問>春樹さんの考える、女の子であり続けるための条件ってありますか。私はずっと女の子であり続けたいと思っています。よかったら教えて下さい。(お役所仕事をしている22歳の女の子より)
<村上さんの回答>こんにちは。多くの女の子は、たいていすぐにおばさんになってしまいます。やですね。どうすれば比較的おばさんにならないで済むか。おじさんにならないためのコツと、おばさんにならないためのコツは、けっこう似ています。
これはあくまでも僕の個人的意見ですが「静かに歩く。音を立てずに食事する。姿勢をよくする。大きな声で話をしない。新しい情報の受け売りをしない。装身具にあまりお金をかけない。下着だけはバーゲンで買わない。テレビを見すぎないで、そのかわり本を読む。なるべく愚痴を言わない。丁寧に歯を磨く。ジャンクフードは食べない」など。これだけやれば「おばさん化」はかなり防げるのではないかと思います。
<まるちょうの考察>村上さんが言っているのは、つまり「品格」のことである。だから「女の子」という言葉で表現されているのは、「キュンとした心を持っている女性」のことだと思う。世界のあらゆるものに対して新鮮な心を持てるというか。「ふん、何よそんなもん」という鈍重な感覚から、少女の心は蝕まれていくのだ。
普通に生きていると、品格は次第に低下する。たぶんこれ、真実です。なぜなら、世界に馴れてしまうと、緊張感がなくなるから。「世の中こんなもんだ」的な思考から、品格は崩れていく。おそらく、その延長線上に「老化」があることは、想像に難くない。恐ろしいことです。
おじさん化防止策を自分なりに考えてみた。「鼻毛を定期的にカット。髭を丁寧に剃る。男の料理を楽しむ。だらしない笑い方をしない。装身具にあまりお金をかけない。なるべく愚痴を言わない。適度な運動を楽しむ。歯を丁寧に磨く。爪を丁寧に切る。高級車をむやみに欲しがらない。ギャンブルはしない。キャバクラは行かない。公私混同しない」こんな感じだろうか。
人間の品格には男も女もないから、一部重複するのは当たり前。こうして文章化して感じるのは、品格を保つとは「常に挑戦する姿勢を持ちつつ、それを露にはしないこと」なんだと思う。人間みんな結局は歳をとる。これは避けられない。しかし、どこかで「年齢を重ねることに抗う」姿勢があってよい。まるちょうも40歳だけど、いつまでも「少年の心」を持ち続けたいです。
以上、村上さんのQ&Aのコーナーでした。