腹が立った時はどうするか?

「村上さんのQ&A」のコーナー!今回も「そうだ、村上さんに聞いてみよう」から、質疑応答を抜粋して考察してみる。

<質問>不躾で申し訳ないんですが、私、今とても腹を立てています。原因はそう大したことではないですが、ともかく怒れてしまうんです。お風呂にでも入ってガーッと寝てしまえばいいとは思うんですが、なにせ「立腹」中なものですから眠くならないんです。困りました。村上さんでも、こんな状態になることはあるかと思います。そんなときは、どうなさっていますか? それとも、健全な肉体を持つ村上さんは、こうした「心の揺れ」はあまり無いんでしょうか?(32歳)


<村上さんの回答>ものすごく誰かに腹が立ったときはどうするか? 僕はそういうときは「自分がどれほどくだらない人間であるか」についてせつせつと考えます。僕がどれほどみっともない失敗をして、どれほど他人を傷つけて、どれほど多くの大事な約束を破ってきたか、そういうことをひとつひとつリストにしていきます。すると、そのうちに他人に腹を立てる気がだんだん失せていきます。だって、考えれば考えるほど、こんな人間に、他人に対して腹を立てる資格なんてないと思えるから。クールに生きたいものですね。

<まるちょうの考察>これまた村上さんの「仙人的な」回答である。こうした本能的な感情に際しても「資格」という考えを持ち出すんだもんね。参ってしまいます。まぁ、それだけ理性的な人なら、もともとが「怒り」を感じにくいんだろうけど。そう、村上さんはおそらく「ニブい」人であると、まるちょうは推測します。よい意味でも悪い意味でも。だから「クール」とは、ある意味「鈍感」と紙一重なのかもしれない。

こうした推論は、まるちょう自身が「鈍感」だから可能という部分がある。わりと職場なんかでは、まるちょうは「クール」と思われている可能性がある。でもそれは大間違いで、真の姿は「鈍感なだけ」である。お蝶夫人♪は、このことをもちろんよく知っている。芸能界では少年隊の東山くんなんかも、このタイプの人間ではないかと睨んでいる。

「鈍感」であるということは、必然的に「怒りにくい」ということになる。例えば、意地悪なことをされてムカッと来るのは数時間後だったりする。ひどいときは、数日後という場合も(汗)。そんな時は「なんで俺ってこうなんだろう?」と、ひとしきり自己嫌悪に陥る。結婚後、ある程度そういった「不具合」は、改善される方向にあるが、まだまだ「完治」とはならない。困ったものだ。

こうした性質で一番困るのは「議論ができないこと」。例えば、自分に対する悪意を含む意見が出されても、すぐに気づけなかったりする。そうこうしているうちに、敵は外堀を埋め、内堀も埋めてしまい、気づいたときには、にっちもさっちも行かない状況になってしまう。だから、会議はとても苦手。「朝まで生テレビ」なんて、みなさんほとんど神業と思っている。

村上さんは、自分を抑えることを説いておられるが、まるちょう的には、それだけでは人生渡り歩いて行けないと思う。やっぱりどこか「目には目を」的な部分が密かにないと。まぁ、基本はクールに、しかし心の内には「熱い反抗心」を持って。それくらいが理想じゃないかと、まるちょうは考えますが・・どうでしょうか?(笑)