Beatlesを語るコーナー! まるちょうなりの切り口で、また語ってみたいと思います。今回は「Michelle」と「Rocky Racoon」を取り上げてみる。
まずは「Michelle」から。これは、歌詞自体はそんなに内容はないと思う。愛する女性Michelleへの愛を切々と歌い上げた作品だ。やっぱり、この作品の価値は、そのメロディーにあるような気がする。最初に耳にした瞬間から、ずっと以前からあったかのように思える曲だ。Paulの優しさと洒脱を、とても感じ取ることができると思う。途中に織り込まれているフランス語が、とても効果的。Beatlesのスタンダードとして、あまりにも聴き慣れていて「今更聴くのも、なんだかな」と思ってしまいがちだけど、改めて聴くと、やっぱりよい曲であることに気づく。Paulのベースが、この曲独特の雰囲気を醸し出しているように思う。
「Yesterday」とともに、カヴァーされることが多い「Michelle」だけど、最近クラシック・ギターでの気の利いたカヴァーを見つけたので、紹介しておく。村治佳織の「Transformations」というアルバム中の演奏です。当然ながらソロ演奏なので、かなり純粋な「Michelle」である。透明感があって、これはこれで好きだな。なんか「ノルウェイの森」のレイコさんが目を閉じて、今は亡き直子のために弾いている姿を想像してしまった(笑)。
次に「Rocky Racoon」。代表的なスタンダードの後は、比較的マイナーな作品。でもこの曲って、まるちょうは結構好きなんだな。恋人をかっさらわれたダコタの田舎者Rockyが、恋敵をやっつけに街に出て、見事に返り討ちを食らうという内容。最初のぶっとんだJohnの歌い方が、めっちゃ好き。何回聴いても、にやりとしてしまう。Rockyという粗野な荒くれ者を、ボーカルひとつでよく表現していると思う。例えば、Rocky Racoonのことを「ろきらくーんんなぁ」てな感じで言ってる。Johnって、すごい表現者だったんだなぁ、と改めて思う。
その後は、Paulの比較的淡々としたボーカルが続く。Johnの荒くれを「まぁまぁ」となだめているかのようだ(笑)。カッコ悪く敗者となったRockyだけど、結局ホテル備え付けの聖書でもって、善良な人間に生まれ変わるというオチがついている。ちょっぴり宗教的な味付けがしてあるというのは、やっぱり後期(White Album収録)ならではかな? いや、そんな深い意味はないのかもしれない。そんな重厚なメッセージ性はないんだろうね。やっぱりまるちょうとしては、冒頭のJohnのボーカルを単純に楽しみたい。
以上、今回も独断と偏見でもってBeatlesを語ってみました♪