体調不良にて、更新が滞りがちです。でも、なんとか回復傾向にあります。徐々に週二回ペースへ復帰したいと思っています。
「ノルウェイの森」(村上春樹著)に関して、昨年の4月10日に日記を書いているのだが、ちょっと追記してみたい。大好きなレイコさんについて。
「不思議ですね。僕も同じこと考えてたんです」
長い間、この性交が何を意味するのか、頭の中で引っかかっていた。最近、道を歩いていてふと気づいたんだけど、あれって、レイコさんの思い遣りだったんだね。
直子は、もうこの世にはいない。しかしワタナベくんは、これからも生きていかなければならない。いつまでも感傷に浸っているわけにはいかない。生きるとは、それこそドロドロしたものだ。それなりの決意や勇気が必要である。直子の「呪縛」を解き放って、あるいは直子を助けてやれなかった自分を許して、しっかりと生きて欲しいという、レイコさんの願いだったと思う。
その性交の描写も素敵だと思う。こんな温かな性交ができたなら、本望だなぁ。それにしても「ノルウェイの森」における性愛の描写って、とても写実的で好きです。ペニスに笑いの震動が伝わるって、すごい描写だと思うんだけど。
もちろんレイコさんは、ワタナベくんのことを好きだったと思うけど、結局自分はほとんど何も奪わないのである。自分の肉体でもって好きな男の自己変革を手伝った後、一人旭川へ旅立つのだ。愛って、奪ってなんぼだと思うんだけど、この人の場合はすごく高次元の愛だね。まるで女神だ。だからこそ、上野駅での涙というのは、とても切なくて泣ける。美しい。
考えなくてはならなかったのだ
まるちょうさん、そこはしわよ(爆)
☆SEE YOU!☆
こういうときにも冗談しか言えないんですか?(笑)