若貴問題

時事問題を語るコーナー!今回のお題は「若貴問題」。かなりの泥仕合になってますね。まさに骨肉の争い。頭脳派(=勝氏)×武闘派(=貴親方)の構図がくっきり。どうしてこうなったのか考えてみる。

まずは簡単な性格プロファイリングを。

※花田勝氏(元若乃花)→柔軟、多様性、享楽的

※貴乃花親方→頑固、一途、求道的

一目見るだけで、水と油だということが分かるだろう。脳力的に分析すると、勝氏は右脳派、貴親方は左脳派ということになる。母・藤田憲子さんの望まれる「仲直り」は可能なのか?まるちょう的に言えば、時間をかければ不可能ではないと思う。


父・二子山親方が健在だった頃は、この二つの対照的なタイプは、偉大な父という強いコントロール下に置かれ、うまく協調できていた。ただ「強いコントロール」が関与すると、自我は育たない。おそらく若貴の絶頂期でさえ、二人のアイデンティティは不確かなものだったに違いない。母の不倫に続く両親の離婚、そして父の病死などに伴い、そのコントロールは崩壊した。それと共に、二人の自我は成長してきたのである。そして現時点では、二人とも自分の自我を御しきっていない。そんな正反対のタイプの、むき出しの二つの自我が存在すれば、傷つけ合うのは必然である。

「兄弟は他人の始まり」という言葉がある。まるちょう的には、二人それぞれの道を歩んで欲しいと思います。できるだけ、干渉し合わないように。二人がもっと成長して、いわゆる「自分らしさ」を獲得できたなら・・お互いを異なる個性として認め、許す時が来るだろう。そのためには、ざっと10年は必要である。憲子さんは辛いだろうけど、辛抱して見守ることだと思う。

以上が大体の骨子だけど、事を大いに攪乱しているのがメディアの存在。メディアにとっては格好のおいしいネタで、若貴問題をこれでもかと焚きつけている。事態を収拾することは、全く頭にないように思える。貴親方も、メディアに必要以上にしゃべりすぎる。悪く言うと、メディアにおもちゃにされている。本当に痛々しい。そういう意味では、勝氏のメディアに対する姿勢は賢明である。

物事を長い目で見ること。目先のことに一喜一憂せず、じっくりと個性を磨いて下さい。そして、仲のよい他人となる日が来ますように。