2014年を振り返って

今年最後のBlogとなりました。この一年を振り返って、文章を書いてみたいと思います。総論的には、とても安定して充実した一年だった。こう書くと、また嫁から「そんなことない」と反発が来るんだけど、俺的にはそう思っている。だって、2013年以前と比べてごらんよ。全然ましだと思うけどね。来月に、年男の48歳になりますが「47歳である時間」が、奇妙なくらい長く感じられた。「あ、俺、まだ47歳なんや」みたいな感覚ね。なかなか48歳にならんな、っていうか。この感覚は、どこから来るんだろう? 不思議だけど、これはホントに実感なのです。

減薬からほぼ完全に「離陸」して、健康を増進できた年。年頭のBlogで「これまでと違うフェイズに入っていく」入り口と記した。だいたい、そういう感じで過ごせたと思う。十分に満足しています。あくまでも「入り口」だからね。こんなもんですよ。以下に、今年の出来事を書き出してみる(順不同)。

#息子の専門学校入学

#嫁の右肘剥離骨折

#「大人の塗り絵」との出会い

#夏の家出事件

#夫婦で食べ歩き(フレンチ二回含む)

#月に一度、会議に参加

#出張健診を終了、外来に専念

#義母の短期入院



ひとつだけ、触れておこうと思う。息子が四月から、大阪の専門学校に通い始めた。私は彼の進路については、ああだこうだ言わない。言うだけの資格もおそらくないし。ひとつだけ・・経済的な支援は、しっかりしてやること。カメラマンが夢なので、それなりにカネもかかる。そのカネは、最大限、保証してやりたい。それ以外のこと・・生き方について、こうあるべきだとか、いわゆる「人生の先輩」たる指導は、しないことにしている。心がけるのは、ただ「淡々と、平凡に、しかし着実に生きる」こと。大人としての「首尾一貫性」を、行動で示すこと。

入学して、はや九ヶ月。11月には、ロンドン、パリへの研修旅行にも行った。初めての海外だったので、夫婦して相当に心配したのだが、しっかりと経験を積んで帰ってきた。まだまだ大変なことも多いと思うけど、自分を信じて頑張って欲しいと思う。結局のところ、自分の人生を切り開くのは、自分しかいない。父親は「無関心を装う壁」として、ハードボイルドに生きるよ。俺だって、20代はひどかった。頑張れとしか、言いようがない。心の中で。

もうひとつ、気づいたこと。今年、人に会ってしゃべる機会というのは、一回だけだった。昨年なんか、六回もそういう機会があったのに・・ 何度も言いますが、私は自閉的な性質があり、どうしても「ルーチンの繰り返し」的な生活をしがちです。だから、意識的に「人と会って、新しい刺激を受ける」ことが必要じゃないかと不安に思っていた。でも、わが嫁の意見は反対で「そんなに無理して会わなくてもいいんじゃないの? 相手もわりと迷惑だったりするかもよ」と。うーん、どうなんだろう。今年は、嫁の意見に従って、あまりジタバタせずにいたら、一回きりになっちゃった。でも最近、その不安に応えてくれる人がいた。美輪明宏さんです。

どこの扉を叩いても開かない悪い時期っていうのは、外へ向かおうとしてもドアが開かないから、じゃあどうすればいいのか、内に向かえっていう指令なんです。内に向かうっていうのは棚卸しの時期、バーゲンセールの時期じゃない。だから品物を揃えなさい。美・知識・教養・技術、そういう自分の財産を増やしておきなさい、そういう時期だよ。



この言葉、実によい。目から鱗がガサッと落ちた。「棚卸し」という言葉が、自分の中でやや不明確だったので、調べてみた。「決算などの際に、商品・製品・原材料などの在庫を調査して数量を確かめること。資産評価を含めていう場合もある」とのこと。そうか~、俺ってこの時期なんだな、と。美輪さん、続けて曰く

セールの時期がくると、アレ?って思うくらい色んなところに突破口が開けていくんです。そういう時に全部貯めてたものをバーっと出すと人生がうまく回り出す。(中略)あっちがダメならこっちがあるさ、こっちがダメならそっちがあるさ、何か突破口があるんですよ。



だから、友達がいない、誰とも会えない・・と嘆くのは、要するに人生を俯瞰できていないのね。今はじっと待つのがいいんだな~、なるほど。不自然に誰かにコンタクトを取ろうとするのは、止めよう。棚卸しに、せいぜい精を出そうと思ったのでした。明日で2014年も終わりです。みなさま、よいお年をお迎え下さい。来年もよろしくお願い申し上げます。