ひとつめ。以前、下手くそなエレピの演奏をアップしたのを覚えておられるだろうか？ 「energy flow」という美しい楽曲なのだが、下手くそすぎて坂本教授に申し訳なかった。なんで下手くそなのか？ 理由はふたつある。ひとつは単に練習不足。だって、多くて週に二回、一回あたり20分くらいの練習しかしない。要するに、エレピは僕の生活の中で優先度が低いのです。ひどい時は、二週間くらい全然弾いて
いないなんてこともある。楽器の習得については、基本、毎日触れた方がいいに決まってる。「持続的努力と学習曲線」というグラフが、端的にそれを指摘している。僕の「散漫な努力」では、いつまでもスキルが上がらず、自己評価が低いままなんですね。いくらドMな僕でも、これは耐えられない。
演奏を楽しむということ。そう「楽しむ」ことが大切なんですよ。劣等感を感じながら、眉間にしわよせてやるもんじゃない。だから、演奏を録音してアップするのは、止めることにしました。いま練習しているのは「さんぽ/久石譲」という楽曲なんですが、、 これまたなんて愛らしい曲だろう。大好きな曲です。これ、まあそこそこ弾けるんです。でも・・録音するとなると、やはり完成度が足りない。人に聴かせる演奏じゃない。練習不足が根本にありますが、ここでもうひとつの原因がでてきます。つまり「本番に弱い」ということ。いざ録音となると、どうも緊張しすぎて、いつもなら絶対にやらかさないようなミスを連発する。ミスが重なると、さらに精神状態はすさんでくる。この悪循環。演奏って、本当にメンタルなものだと思います。
じゃあ、いいや。俺はいつまでも「散漫に練習する」というスタイルで行こう。散漫に楽しむ、それでもいいじゃん。もしかして、奇跡的にいい録音ができたら、そのときは堂々とアップすればいい。少なくとも「年に一回、録音をアップする」みたいなノルマは立てない。僕はすでに、Blog、塗り絵、ジム、将棋などで、自分を縛りあげている。「～すべき」思考から離れよう。もともとエレピは、つけ足しの趣味。使える時間もないんだから「やりたいときに自由に楽しむ」のがいいと思いました。でも例えば、現在の仕事をリタイヤ(いつのことか？)して、時間がたっぷり使えるようになったら、そこで腰を入れて弾いてみたい。70歳？わからん。要するに老後の楽しみとして。今は、そのときにちゃんと楽しめるように、エレピを散漫に練習しようと思っています。20年後かぁ・・ 死んでるかもね(￣▽￣;)
ふたつめ。僕は週二回、心電図を読む仕事をしている。もう15年くらいにはなるだろうか。双極2型障害を抱える自分にとって、午後からこの仕事をするということは、結構なタスクだった。「だった」と過去形で言うのは、さまざまの創意工夫があって(長くなるのでカツアイ)、現在ではそれほど苦労はなくなっている。エコーの部屋を与えてもらい、独り黙々読んでいた頃がある。その頃はどうしても眠くて、仕事前に小一時間ほど寝たりしていた。僕はいびきがひどい人なので、けっこう問題になっていたのでは？と心配である。「独りでいる」というのは怖いもので、おならもついついこいてしまう。これがけっこう臭い。おならというものは、自分の中から出るものですから、わりと親近感がある。「これが俺の空気なんだ」という風情で、シコシコ心電図を読んでいると、事務の女性が入ってきて、ゴミ集めをされる。気のせいか、眉間にしわが寄っているような？ あれ、今から考えると「異臭」がしていたのかも。事務のみなさん、すみませんでした。
俺は何を書いているんだろう？ とにかく、今はずっとスマートでソフィスティケートされている。まず第一に、紙ではなくデジタルである。これは多いなる進歩だ。うつむかなくていいもんね。仕事に取りかかる前に、まず歯磨き。これでかなり眠気が醒める。飲み物はジャスミンティー。50枚くらい普通に読んで、それからおもむろにモーツァルトを聴き始める。250枚くらいでカロリーメイトを二本食べる。タリーズのアイスコーヒーがよく合う。そして速度を上げながら、600枚くらいまで。ここでカロリーメイト二本投入。最後の200枚くらいは、モーツァルトの演奏の中でも、疾走感のあるやつを選ぶ。
おかげさまで、今では居眠りすることも、おならをこくこともなくなった。枚数も、いろんな事情があるんだろう、以前よりは少なくなった。多くの読影者でお互いに支え合えたら、それが一番いいと思う。15年という長い歳月。いろいろ試行錯誤、紆余曲折がありました。ようやくこうして洗練された方法論が紡ぎ出された。僕はこの15年を愛しているし、これからも愛したいと思います。なにより、独りで黙々できる作業なのがいいね。外来業務を嫌ってはいかんけど、やはり心電図の業務は、僕にはよりネイティブだと思っています。全然「近況」じゃなくなったけど、まあいいや。すんまへん！( ´ ▽ ` )ﾉ
