「花輪を編む若い娘/コロー」を描いてみた

花輪を編む若い娘 3三月から取り組んでいた「花輪を編む若い娘」が完成したので、ご覧下さい。コローは一度、描いてみたい画家でした。やっぱコロー先生の特徴と言えば「突風」にみられるような、動的な木々の描写だと思います。「動的」と、ひとことで表現しちゃうと身もふたもないんですが・・ 木の枝の勢い、大胆で細密な筆致。そうそう、コロー先生の木の描写って、大胆そうですけど、すごく慎重に描かれている様に思います。今回の模写で、そうした「大胆な木の枝」を描いたのですが、やはり雑になってしましました。巨匠のタッチは、すごく周到で精確なんですね。画材を記しておきます。サクラクーピーペンシル60色、三菱えんぴつ 4B、ダーマトグラフ(黒)、修正ペン、maruman VIFART(N.P. Surface F3 S23V)。


さて、今回「突風」を模写してもよかったんですが、「花輪を編む若い娘」は女の子が中央にいる構図なので、ちょっといいかなと思ったのです。ただ、やはり人の顔は難しい。ホントはもうちょっと素SC136008朴で幼い感じの表情なんですが・・ あと、伏し目も初めて描いた。顔というのは、やはり訓練しないとなかなか難しいです。下絵では何度も描き直した。やっぱあれかな、眉と鼻筋、そして口が顔貌の骨格になるのかな。

いちおう、原画を載っけておきます。少女の微妙な表情の違いに気づかれるはずです。でもまあ、100%コピーしなくてもねぇ。少女の周りの木々や草は、できるだけ「勢い」を重視しました。僕にはとうてい巨匠のような周到さはありません。少々荒っぽくても「木々や草の動き」を表現しようと思いました。

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コロー先生の人柄など。Wikiによると「コローは、ミレーやテオドール・ルソーなどの画家と親交があり、バルビゾンで作品を描く事も多かったので、バルビゾン派の一人に数えられている。また、晩年にはドーミエなどの貧しい画家に援助を与えていた事でも知られ、多くの画家から慕われていた」とある。人格的にも素晴らしい人だったようだ。風景画も素晴らしいが、人物画も数多く残されている。例の「突風」を載っけておきますね。この絵は2013年にプーシキン美術館展で実物を観ています。

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最後に蛇足。クーピーペンシル60色を使用していますが、よくよく考えてみると60色も要るのか?と。先日、伊勢丹の文具店で高級色鉛筆が40色セットで売っていた。40色! そんなもんでいいんじゃないの? 僕の方法論はすでに、クーピーペンシルを基に完成しているので、わざわざそれを崩すつもりはないんですが、確かに40色くらいが妥当なのかも、と思った次第です。次回はまた夏の終わり頃から描き始める予定です。何を描くかは、まったく白紙です。