Norweigian Wood+Savoy Truffle

Beatlesを語るコーナー! 細々と続いているこのコーナーですが、まるちょうなりの切り口で、またお気に入りの曲を語ってみたい。今回は「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」ともう一曲「Savoy Truffle」を取り上げる。

まず「Norweigian Wood(This Bird Has Flown)」



もちろんジョンの代表作なのだが、まるちょう的にはあまりパッとしない。村上春樹の「ノルウェイの森」は大好きなんだけど。でも調べてみると、なかなか暗示的で奥の深い作品であることが分かる。歌詞の内容としては「女と意気投合→女の部屋にお邪魔→ちょめちょめする→朝起きると女はいなかった」ということである。その肝心の「ちょめちょめ」の詳細はぼかしてある。朝になると、かわいい小鳥(=彼女)はいなくなっていた。そんな時の漠とした気怠さを、このうたはよく表現していると思う。


Wikiによると、ジョン自身が雑誌のインタビューで「当時の妻シンシアに気付かれないように、他の女性との浮気をかいたもの」と述べている。一人目の奥さんの時は、ジョンはやんちゃだったのだ。でも毎回思うけど、ちゃんと作品として昇華できるところが芸術家である。素晴らしいと思う。

最後にひとつ問題が残る。なぜ「Norwegian Wood」なのか? 歌詞の内容とは直接関係ないから。村上春樹がひとつおもしろい示唆を与えている。ジョンが最初に書いた歌詞は“Isn’t It Good, Knowing She Would?”(彼女がやらせてくれると分かっているのはステキだろ?)だったが、あまりにもそのままなので語呂合わせで“Norwegian Wood”に変えたもので、タイトル自体には深い意味はないという説。Wikiによると、村上さんの著書の中に記されているようだ。ジョンが生きていたら、なんて言うだろう? わりと本人は忘れていたりしてね(笑)。

最後にいかしたカヴァーをYouTubeで載せておきます。Victor Wootenというジャズ・ベーシストによるソロ演奏。電気ベースによる超絶技巧ながら、とてもハートのこもった演奏になっている。こういうの見ると、まるちょうは鳥肌立ちます。

次に「Savoy Truffle」



これ、ジョージ・ハリスンの作品なんだねぇ。それが分かっただけで、まるちょうとしては感慨深い。クールな曲調なんだけど、歌詞の内容は単に甘党である。親友のエリック・クラプトンが大のチョコレート好きで、虫歯をいっぱいこしらえて歯医者に行かねばならなかった。その「無類のチョコ好き」からインスパイアされた作品なのだ。「Savoy Truffle」なんてのも響きは格好いいけど、要するに「サヴォイのトリュフチョコ」のことだからね。

But you’ll have to have them all pulled out

After the Savoy truffle
この文の訳って、手元の訳書には「サヴォイのトリュフを食べたら、他のものを受け付けなくなっちゃうよ」とあるけど、「pull them all out」というのは「歯を全部引っこ抜かなければならない」ということなのでは? だから訳としては「サヴォイのトリュフを食べたら、完璧に歯抜けになっちゃうよ」ということではないのか? まるちょうとしては、ジョージがエリックにしたり顔でこうたしなめている情景が浮かぶんだけど(笑)。

以上、またまた独断と偏見でBeatlesを語ってみました。