All You Need Is Love+Happiness Is A Warm Gun

Beatlesを語るコーナー! まるちょうなりの切り口で、また語ってみたいと思います。今回は「All You Need Is Love」と「Happiness Is A Warm Gun」を取り上げてみる。

まずは「All You Need Is Love」から。イントロにフランス国歌をあしらったこの曲。あまり気難しい顔をして聴く曲ではない。ジョンの作品としては、比較的ソフトな印象。

There’s nothing you can do that can’t be done

Nothing you can sing that can’t be sung

Nothing you can say

But you can learn how to play the game

It’s easy



二重否定連発の小難しいフレーズを「何難しい言うとんねん」と「It’s easy」で締めくくるのがよい。「愛があれば、なんも要らんねん」というシンプルなメッセージを、ほんわかとした曲調で語っている。この精神こそが、この作品のキモ。YouTubeに映像があったので、アップしておく。こういうのを簡単に閲覧できるというのは、さすがYouTube。実はまるちょう自身、ポールの曲だとずっと思っていたので、こうしてジョンがメイン・ボーカルで演奏しているのを見ると、なんか感慨深い。

ふたつめは「Happiness Is A Warm Gun」



これもジョンの創作だけど、上の曲と正反対で小難しい作品である。10代の頃「幸福とは温かい銃である」とは、なんて難解なフレーズだろうと眉をひそめていた。例のキッチュな解説本によると、正式には「Happiness Is A Warm Gun In Your Hand」ということらしい。warm=safeのような図式か。つまり、アメリカの銃規制を阻む圧力団体に対するジョンの道義的な怒りの表明だったとのこと。あと、どこか性的な色合いが強いと思われるけど、ジョン本人の語る所によると「ヨーコに対する性的な欲望」が投影されているらしい。真偽のほどは定かでないが。

Mother Superior, jump the gun, Mother Superior, jump the gun
個人的な憶測で物を言うと、特にここの部分はサイケデリックな印象があるように思うが・・Wikiによると、LSDのトリップ体験からの曲想という説もあるとか。女子修道院長というのは、ヨーコを象徴しているらしい。jump a gunというのは「銃で穴をあける(→注射する)」とのこと。スラングもかなり入っているようで、性的にかなりきわどい意味合いもあるようだ。きわどいけど、とても重層的で幻想的なドラッグ・ソング・・まるちょう的には、そう評価したい。

以上、またまた独断と偏見でBeatlesを語ってみました。