佐藤弘道

この人を語るコーナー!今回は「佐藤弘道」について語ります。そう、今大人気のひろみちお兄さんです。なぜ取り上げるかって?それは・・最近お蝶夫人♪が、困ったことに夢中なのです(笑)。彼が書いた「子どもはぜんぜん、悪くない。」という本があるのだけど、この本を読んで、もう目がハートマークなのである。夫のことをどう思ってるんだ!(▼▼メ)・・というのは冗談だけど、急速にひろみちお兄さんに対する興味が湧いてきたわけ。


彼を特徴づけるひとつの言葉は「スロースターター」です。その背景には「人の好さ」があると思う。「人を押しのけてのし上がってやるぞ」なんていう性格ではない。人が好いこと自体は悪いことではないけど、スタートの時機を失うと、取り返しのつかない事になりうる。その大事なスタートが「おかあさんといっしょ」のオーディション合格だったといえる。

彼は、それまでに二回、大きな挫折を味わっている。もともとの夢は、一番目が器械体操のオリンピック選手、二番目が体育の先生。10代後半で練習中の事故にて一つめの夢を失い、20代半ばで教員採用試験不合格にて二つめの夢を失う。そんなに深刻にはならなかったと本に書いてあったけど、まるちょう的には、そりゃ強がりだろう。おそらく、ある意味どん底だったはずだ。閉塞感なり、劣等感なり、いろんな複雑で暗い感情が、心の中に渦巻いていただろう。しかし、そこであきらめないのが彼のいいところ。恋人であった現在奥様の久美子さんの薦めで、上記のオーディションを受けて「一発逆転の」合格を果たしてしまう。そしてその後は「石の上にも12年」。辛いときもあったようだが、立派に「体操のおにいさん」を務め上げる。この厳しい仕事の中で、彼にとっての「生き甲斐」が明確になっただろう。ある意味「体操のおにいさん」が終了した本年が、彼の本当のスタートポイントなのかもしれない。

「子どもはぜんぜん、悪くない。」・・そんなバナナ!(笑) 子どもだって、少しは悪いだろうよ!(▼▼メ) というのが題名を見ての私の第一印象だったけど、内容を読んでみると、彼の言うことに納得せざるを得なかった。彼は言う「子育てで悩むとき、子どもを責めるばかりでなく、自分自身を振り返るべきだ」と。原因は大人の側にあるのではないのか?彼自身、10年以上も子どもとふれあってきて、親の短絡的な接し方をたくさん目にしてきたようだ。そうした不満が、「悪くない」という主張になっていると思う。子どもを指導する前に、大人が変わらなきゃ、ということです。同感。

ひろみちお兄さんって、いいところをたくさん持っている人だと思う。ただひとつ大きな欠点があるとすれば「自分を削りすぎること」だろう。でも、12年間の厳しい仕事の中で、そうした自分の微妙なスタンスも把握できたのではないか?こういう純粋なキャラの人には、順調に成長してもらいたいと思う。そして、自分の願いを叶えて欲しい。まるちょうは応援しています。