近況・・大雨災害来る、まるちょう京都漂流す(その弐)

7月7日(土)

夜中の4時頃から、奇声が聞こえる。うるさい。普通のホテルと違って、こうした防音システムはまったくダメ。小便に行くついでに、フロントのお姉さんに言って注意してもらった。ほんま、なんやねん。当然のことながら、あまり眠れていない。朝食はホテルの近くにあるベローチェでモーニングを食べスクリーンショット 2018-07-15 17.21.32る。モーニングCセットが、なかなかうまい。パンがいいね~ 疲れた朝に、ちょっと活が入るね。ホテルに戻って、荷物はスーツケースにまとめて施錠。ルームキーがないからね。いざ、T診療所へ。その日の勤務は、やや不機嫌だったかもしれない。看護師のみなさん、すみません。S先生にも、前日にご迷惑をかけていたのに、そのときはそれほど意識がなかった。まあ、いっぱいいっぱいだったわけです。大雨洪水土砂災害にもかかわらず、そこそこの受診者あり。なんとか務まったかな。帰りはなぜか、いつも気になりつつも通り過ぎていた「とんかつのマルミ」に入って、日替わり定食を食べた。なんで避けていたんだろう? めっちゃうまかった。おばちゃんの視線がやや怖かったけど。


外は大雨である。あまり歩きたくないので、バスで四条烏丸まで出る。ホテルに戻り、昼寝。18時ごろだったか、夕飯は予定通りサイゼリアへ。ここは安い料金で、そこそこ美味しく、栄養のバランスもとれて食べられる。非常にありがたいレストランである。このときは1000円ちょっとで、野菜もしっかりお腹いっぱいになるまで食べた。トマトパスタ、いいねえ~ 食後の珈琲は、ベローチェにて。一週間のスケジュールも落とした。両隣で、学生が勉強していた。そうや、明日ネクタイいるわ! 出発のバタバタで、ネクタイは持ってきていない。どこかで安いやつ買わないとだめか? あるいはノーネクタイでもいいか? こうした時の価値判断は、妻に任せることが多い。妻はK診療所の看護師だったし、その辺の価値観は分かっているだろう。メールしたら「ネクタイ無しでいいと思う」と返ってきた。なるほど、そう行きますか。

コンビニで飲み物を買って帰る。ホテルでシャワって、イッパツ抜いて寝る。なんか頭が緊張していて、どこかコーフンしているんだろう。私はいつもは淡白なんです。異常気象で性欲も異常になったのか? 私にはよくわからない。そうそう、液晶テレビはスイッチがつくようになり、西日本各地の災害状況が刻一刻とわかるようになった。これはえらいこっちゃで。そして寝た。

7月8日(日)

まあ、そこそこ寝た。歯磨きと髭剃り、トイレを済ませたあと、荷物の整理。飲みかけのお茶とか、全部捨てたり。チェックアウトして、スーツケースは預かってもらった。ベローチェでモーニングCセット。地下鉄で西大路御池まで。そのとき雨は降っていたっけ? もう忘れた。K診療所で健診外来の仕事を三時間くらい。この異常気象の中、受診者は多かった。なんでやねん、というほど多かった。実は6日(金)も、T診療所の総合内科外来は混雑していたようで、S先生には大いにご迷惑をかけてしまった。この「ご迷惑」を自覚したのが、ようやく10日(火)の午後という始末。私はたまに人との関係性が、ふと切断されてしまうことがある。社会的な挨拶や儀礼を失することが、たまにある。51歳なのに、困ったもんだ。

三時間、しっかりと働いた。H先生やクラークのIさんと話していた。大阪の地震のことが話題になったんだけど、私の中ではすでにその記憶は上書きされて無くなっていた。今回の出来事が大きすぎて、地震がどっかにいったのね。そうして「まだ降るんですかねぇ?」とIさんに尋ねたら「もうあとはずっと晴れですよ」と返ってきた。ええ? もう夏なの? 私はその感覚を受け容れることができなかった。

さて、もう雨は降っていなかったように思う。地下鉄でゆうゆう四条烏丸へ。スーツケースを受け取って、家路についた。大量の洗濯物を妻に託して。やはり自宅のベッドは最高だ。2時間の「治癒の眠り」が私を再生させてくれた。以上、長くなりましたが「大雨災害来る、まるちょう京都漂流す」と題して文章こしらえました。