村上さんのQ&A」のコーナー! 今回も「そうだ、村上さんに聞いてみよう」から、質疑応答を抜粋して考察してみる。
<質問>私は今年の誕生日で33歳になるのですが、仕事はそれなりにやっているけれど女性らしさも失わない人でいたいと思っています。そろそろ「どんな40歳になりたいか?」を考える時がきたようで、それについては今の自分に「やわらかさやあたたかさ」が加わっていたらいいなと思います。
周囲の同世代の友人を見ていても、女性の30代、特に30代前半はいろいろともがく時期のようですが、もがいてもがいて、40歳を迎えたときにぽろっと何かが落ちて「やわらかさやあたたかさ」が生まれていたらいいなぁと思うのです。村上さんは、どうお考えですか?
<村上さんの回答>はっきり言いまして、女性は40代で差がつきます。男性の場合よりも「残る人」と「落っこちる人」の差が歴然としてきます。でもそこで残った人って、ほんとに素敵ですよね。すごく魅力的です。そのへんにはまると、20代の女の子なんて・・ということになります。僕の考える「残る」ための三つのポイントは
#1 自分に甘えない
#2 でもかりかりしない
#3 そして大きく出ない
ことです。「大きく出ない」というのは、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、けっこう大事なんです。頑張ってください。
<まるちょうの考察>男性のまるちょうからは、30代女性の「陰なる苦闘」は計り知れない。若さだけが売り物の20代とおさらばして、自分の本当のアイデンティティを模索する時期なんだろう。質問者の言う通り「もがいてもがいて」その先に何かが見えてくる・・そんな世代なのかもしれない。逆に言うと、もがかずに能天気に30代を通り過ぎた人は、そのつけが40代に回ってくるのかもしれない。
村上さんの提示する三か条は、かなりハイレベルだと思う。究極的といってもいいかもしれない。これをひとつの単語で集約するとすれば「品格」ということになるだろう。例の「女性の品格 装いから生き方まで」(坂東眞理子著)に通ずる三か条だと思うんだけど。自分に厳しく、しかし余裕を持って、一歩引く・・こんな女性がいたら、そりゃ男性はイチコロだ。
ただその境地に達するためには、本当の意味の「知性」がないと難しいかもしれない。自分をわきまえた上で、人間関係を構築する。知識も大事だけど、そうした「バランス感覚」は、品格を語る上で外せないように思う。村上さんは#3を特に奨励しているけど、男性側からの見地では「男を立ててくれる女性」という言葉になるかと思う。妻の立場で「夫を掌で転がす」という塩梅は、この境地から発するように思う。つまり、女性的な「包容力」を言いたいんだろうね。女性だけでなく男性も、30代というのは「苦闘の時期」と言えるだろう。結局品格とは「闘い勝ち取る」べきものなんだと、思い至ったのでした。
以上、村上さんのQ&Aのコーナーでした。