とんがっていた頃の羽生さんを描いてみた

夏頃に描きかけていた「若きころの羽生善治」が完成したので、アップしておきます。6月9日のBlogで羽生さんの写真をよっつ挙げておきました(下記)。覚えておられるでしょうか?

結局、右上の写真をモチーフに採用しました。これ、モノクロで羽生さんの表情がえげつない。なんと形容していいのか、まさに「鬼のような」表情である。あるいは「将棋の神様が降臨しているような」表情である。この一瞬をとらえたフォトグラファーは、すごいなーと思う。ある種の奇跡でさえある。よっつの写真の中で、いちばん「根が深い(←言い方悪いw)」と思うので、採用となりました。


<画材>カリスマカラー(40色)、ステッドラー鉛筆(aquarell)、マルマンVIFART(HPsurface F8 S38V)

モチーフがモノクロなので、黒と灰色(シルバー)がメインですが、微妙にこげ茶やあい色、その他、薄めの明るい色も背景に使っています。モチーフの写真よりもイケメンになってしまった。モチーフの「鬼気迫る感」は、全部は表現できなかった。荒々しさというかね。いちばん緊張したのは、口もとです。すごくへんてこな力の入り方である。でもそれこそが、没我の境地を表している。とんがっていた頃の羽生さん。まさに将棋にdedicateする漢である。師走まで、ちょっと桑原辰雄の詰将棋の続きを楽しもうかと思っております。